さもしい夕べ

喜び弾んだ鞠のよう
跳ねていれたらよいものを
この世を知らぬそのままで
はしゃいでいれたらよいものを

束の間の幸せが
ずっと続けばよいものを
それが束の間であることを
知らずに済めばよいものを

さもしい夕べ
そのさもしさを
忘れてしまいたい

あたたかい
春の陽射し
もうじき桜も満開よ
楽しい季節になったわね
そんな言葉に
微塵の疑い持たずして
生きていれたらよいというのに

さもしい夕べ
そう呟いた、私のことを

弾みをつけた鞠の様に
跳ねさせてみて鬼は言う

ごらん、ごらん
この人は
嫉妬があるにも関わらず
知っているのにそれすらも
拭いきれない弱虫だ!

ごらん、ごらん
この人は
とってもとっても弱虫だ!

ああ気づかれてしまったね
さもしい夕べに鬼がきて
とても可笑しく笑っているのは
楽しいからじゃないんだね
とってもかなしいことなのに
笑わないではいられないのね

ごめん、どうもありがとう
たのしい夜を迎えるために
さもしい夕べとばいばいするよ

やぁ、そろそろ桜の花も
満開になると来たもんだ
さもしい夕べがあったこと
きっと忘れてしまったね

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by ren_with_parfait | 2016-03-26 16:20 | | Comments(0)