花心

落とした心の咲く場所は
いつでもあなたの庭にある
目もくれず歩き去るあなたを
私はひとり眺めている
きっとこの先いつかあなたが笑い
幸せを迎えるたびに
私はそれに喜んで 大輪を咲かせる
嬉しいのは あなたの苦しみが衰え
あなたの喜びが増し
あなたが自分でいることを誇るとき
そんな時に私は種をつけ
命をそっと終わらせる
雨の日と風の日 熱い夏と凍える冬
形を変えて 命を変えて
気づかれないように庭に咲く
あなたの笑顔がなくなれば
私は怒りのトゲを出す
あなたの記憶が薄らげば
私は毒の葉を茂らせる
まるで一心同体
これが長く続いていくことが
自然の摂理だと信じていたい
あなたが忽然と姿を消すことなど
ないといつでも疑いたくない
だけどやがて あなたの本当の門出の時
私は命を閉じるでしょう
あなたが振り返った時には
私はいつでも笑っています
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by ren_with_parfait | 2015-04-03 23:40 | | Comments(0)