後姿

心ひらいて吐き出すは
孤独の鐘の音 鳴らない電話
いつもの声は冷めきらず
温度を微熱に変えていく

遠い声
私の辛を埋めてくれた
もっと近づいて
その人の辛を埋められた
変わること 暗がりに踊らされても
日光に隠れても 白日の元に此れがある

必要だと言われたい
嘘じゃない 変わらない
「あなたが必要。大好きだよ」
「僕も同じだ」
その繰り返しがあることが
懐かしい
繰り返す愛の言霊が
いつもあるから永遠の優しさだった

振り向いた時に
手を見つめた時に
小さな一室を見渡した時に
いない「貴女」
壊してしまった 失った「貴女」
この心を握りしめてくれる友達は
虚しくこだまする私の言う「大切」を
どう感じて どうして笑うのだろう

哀しい喜びで消えていき
強かな哀しみで増していく空洞を
あたたかに包む人
あたたかに包まれたがっていた人
その普遍がどこかに行き
気づいたときには私すら「過去」
「未来」にもうそれはない

私が殺してしまったから
私が殺してしまったから
私が殺してしまったからそこに
愛の墓標が立っているんだね

ああ 死者が蘇る
ああ 今夜も語り合う
愛を交わす 指を這わす
これがいったいいつまでも
傷のように深い口づけとなり
酷い悪夢の幸せを
ただただひとり噛みしめる

ミイラがついに果てた時
私は炎に燃やされる
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by ren_with_parfait | 2015-04-19 16:43 | | Comments(0)