真紅の瞳を宿した龍は
己が悲痛を受けとめて宿り木に横たわる
酷いほどの力が彼を締め上げ
彼は憎まれなかった時に想いを馳せるも
あまりに虚しくそれ故の痛み故に
讃えられてしまうことを恨むだろう

龍が染め上げる血の海は
静まりかえった歴史の中を
彷徨うかのようにして人の前を過る

さえずる音が穏やかな空に染まる明け方
彼らは知ってしまった
消えゆく先の安らぎを

私達が言葉を並べ探したてても
いくらその智能をかざそうとも
安堵にのまれて安らぎにすがり
今を求めてしがみつく私達には

感じることしか出来ないのだ

それがわかった時には人は人でなくなり
再淘汰は未だ小さな中で
ないと信じきれない人達の中で
ささやかな幸せを宿し
私達に与え続け奪うだろう

どうして
「ない」を確かめられるのか
しかし「ある」と「ない」の真ん中に
私達は生きることを拒むから
その愚かさが故にこれからも
この私などは苦しんで

すすり泣くように愛したり
白けたように裏切るのだ
まるでそれが朝焼けのようで
そして夕暮れである

それが嘘というものだ
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by ren_with_parfait | 2015-04-24 05:02 | | Comments(0)