道すがら

空白の白は血の色か
蛇を遣わせ毒づいた果実か
蜘蛛に触れ気がついた時の
自分自身の姿だろうか

愛情に意味がないことなどない
この距離感が私を保ち
私を埋め 私を養っている
されどこれは盲目の殻で
映る景色が全て変われど
貴女は続いて風に運ばれていく

ただ、その命があることが尊い
その記憶が私にあることが尊い

はじめにも途中にも戻れない
薄れり記憶が強く強く芽吹いたこの風は
室内に閉じこめられ カラカラと鳴る
未来を互いに知っていて
そこに確かがあったけど
強かな貴女は私になど気がつかない
気がついてほしくない時
醜悪なる私がいて
「之を認めて」とは言えないだろう

いつか春を忘れたように
私は何も価値にせず
この眩しい太陽に疎まれて暮らすか
根を張る土の水に貴女の血が混じり
まるで私はその命そのものに
なろうとしてきたようでもある

然し言わせておくれ
貴女が知った私は未来まで続く
私は輝きを取り戻し
今日のような無為な時間を悔い
知った貴女を未来まで咲かす
此処に依らず、明日に依らず
過去に依らない

ただ、未来のあなたの欠片を見たら
それに強い息吹が幸せを運ぶよう
祈り続ける
足跡を辿れなくなったとき
私は加熱し 未来へ邁進する
その先々で貴女を見つめてきたこと
探し彷徨い亡者で居たことが
ただの押し花 墓荒らしではなく
奇跡を巡る旅だと知る
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by ren_with_parfait | 2015-05-17 21:17 | | Comments(0)