未練へのはなむけ

ただ雄弁に
ただ花弁に
饒舌の舌を弾かせて
人を求めて来たけれど
ここで行き止まりだ
さようならなど必要なくて

ただ能弁に
ただ多弁に
上手に言葉を扱うほどに
恋に命を探してきたけど
ここで行き止まりだ
ひとりきりが始まるんだ

僕は君から離れていくよ
君が僕から離れてくれた
そんな意味すら分かる気がする
僕はこのときを待っていたし
どんな時でも待っている
あなたが次を求めるように
僕すら次に進んでしまう

時々流れる涙のわけは
未練の悲しい情事の気持ち
そんな事実を冷たく見ている
僕はこのときを待っていたし
どんな時でも待っている
あなたが僕に見つけたように
僕すらあなたに何かを見つけた

外せなかった片方だけのペアリング
外して二度とつけぬと決めた
この人生に連れていけない
未練だけでは足しにはならない
僕はこの時を待っていたし
どんな時でも待っている
あやたが僕を諦めたように
僕すらあなたを諦めている

ただ雄弁に
ただ花弁に
饒舌飾って書いてきました
人に求めて綴ってきました
けれどいま僕達に必要なのは
自分にしか生きられない人生でしょう
僕はその時を待っていたし
どんな時でも待つより動く
あなたとどこまで離れていっても
なくならないもの見つけているから

すでに言葉が死んでしまえば
新たな息吹が言葉に宿る
君が言葉の一部になって
言葉が君の一部じゃなくなる
今は恋とか未練とか
そんなところに美学がないと
私の書きたいものなどないと
ただただ素直にそう思う

君の人生の幸せを
動かすだけの力になるのは
未練からなどやってこない
なぜなら私はすがれるだけで
君を愛してなどいなかった
僕はこの時を待っていたし
どんな時でも待つより動く

そうしてたどり着いたとき
僕は貴女の未練になれる
さようならなど必要なくて
とっくに僕らは別れているから
ひとりきりがはじまるんだ
とっくに僕らは一人ずつだよ

この心ならば棄ててくれ
今に本当の詩心に出逢うよ
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by ren_with_parfait | 2017-01-30 11:53 | | Comments(0)