吹雪

昼の散歩に見つけたよ
暗がりグレーの空の下
確かここには蝶が舞い
爛漫と笑む場所のはず
されども季節が見当たらず
まるで木枯らし、落ち葉のワルツ

言葉の襟を正しても
心の限りが尽くせない
ねぇねぇ踏みにじらせないで

この春はどこ此処はいつ
この春はどこ此処はいつ

ねぇねぇ弄ばせさせないで
季節に挑むは詩の定め
だけれどそんなの此処にはないの

下弦の月も見えなくて
切り取ったのならば曇り空

振り向きざまに瞬時の晴れ間
今だけのことにしちゃいたい

桜の下には何があれども
落ちてる梅を拾えば木枯らし
あの花色はまだ見えない

しばらく気持ち巡らせて
座るのやめて
土を踏んずけ驚いた

あゝこれなんだろう今年のは

歩け歩けよ
脈を打つのは絵の具のしずく
歩け歩けよ
力を込めれば散らばる色彩

下校を告げる寂しい鐘の音

あゝ春が来た 春が来た
大地がうねって応えるようだ
この北風は飲み込まれるのだ

若獅子は吠え狼は唸る
寒い寒いは後ずさり
平和の下のからくり時計

あゝ僕は何が悲しくて
春を例えてみようとするのか
桜に触れたい願いは今更
切ないためには在れぬというのに

ねぇねぇおませなテレパシー
標準時刻を教えるよ
ここは春だよ
やって来るのは愛しいものだよ
[PR]
by ren_with_parfait | 2017-03-14 15:02 | | Comments(0)