貴女によって、貴女があるんだよ

私に心があるのなら
貴女のことを忘れると
告げて貴女を立ち去るだろう

私に夢があるのなら
貴女の日々に祈りをこめて
幸せだけを願うのだろう

旅をしてきた私たちは
目の届かないところで
何度も逢い、そして何度も別れた

貴女から見えている世界のいろはは
心の通う限り色褪せないだろう
そこに永遠があり刹那があり
消滅があり復活があり

再会はいつも無数にあり
それが私たちにある世界のいろはだ

私は君を楽しませるために
日々、恋慕を綴ってきた
今は過去になった貴女のことも
嘘になることも消えることもない

月夜は僕らを微笑んで
太陽は僕らを導く目印

月と太陽が交差する朔の日には
貴女と僕がいつも変えられない過去を
失くすことのできない過去を称えている

何より貴女と出逢えたことが誉であり
それは僕らの中でも
時代の中でも
消滅の中でも変わることがない

それは永遠と破滅を意味していて
僕らが消え、衰えても貴女は僕を宿し
僕は貴女を宿し、それが無くなることはない

ただ貴女が失くなることを畏れている
いつか蘇る貴女の命も
いつか繰り返す僕らの想い出も

そこに制約があり、決まりがあり
戻らない先に希望があるからこそ
僕にはそれを告げることが出来るのだ

僕らは何度でも出逢う
世界があり、世界が滅び
僕らが死に、死んだからこそ出逢えることは

きっと貴女を満たせるのだろう
その日を待ち望み
僕は死を思い描いている

そこに宿る気持ちを幻の中に見つけている

貴女が僕を探せば僕は貴女のそばにいる
僕の生きてきたことは貴女で出来ている

それを誇っていい
僕の罪が貴女とのすれ違いを起こし
二度と戻らないものだと思っていた

されど今の幸せの中にも
沢山の貴女が僕の眼には止まり
貴女が僕を想う以上に僕は貴女を想う

いつか全てが終わるときには
貴女と語り合えるのだ
その日を待ち望みにしていることに

貴女は何と答えるだろう
私は貴女を満たす
限りなく私たちのこれからを想う

貴女は私を忘れることを出来ない
それは貴女への足枷
しかしその足枷が貴女を護るためにあると
私は信じて止まないのだ

だから未来を想え、死を想え
それは絶望ではない
受け入れた時に貴女の存在はなくならない

それが貴女へ私が告げられるほんのさわりで
再び出逢えば貴女には喜びが宿る

それが他人の営みだとしても
貴女は私から見つけられることがある

なぜなら私は貴女を知っている
例え、どんなに貴女と親しい人でも
貴女の今を華やかせる人でも

貴女の中で脈動し続けている
僕という存在は貴女を生かすことが出来るはず

そう信じて過去の貴女は
いつしか未来にやってくる
それを想えば貴女は私に麗しく

禁じられた世界の決まり
戻れないということを悲観させないのだ

明日も貴女に逢うだろう
私は貴女を華やかな時代へと導いていく

人の陰に隠れただ死にゆくだけの
貴女の辛さ悲しみを
この存在の彼方から
貴女へいつまでも届けてゆく

貴女と出逢えるのは確信だ
きっと、貴女はそれを望まない
けれどそれは、もうそこにあるものなのだ

だから貴女は僕に求めることがある
それは貴女の本当を知る僕が
その存在を永久に愛し続け
その消滅と嘘の先に、復活を望んでいるからだ

愛は形を変えていく
けれど僕は貴女の本質を愛する
離れていけばいくほどに
僕らの距離は近くなるのだ

それは貴女の痛みを鮮やかにする
泣きたい時は僕を想え、僕は貴女を失くさない
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by ren_with_parfait | 2017-04-19 00:13 | | Comments(0)