一蹴

一蹴されたい
一蹴されたい
そう想った時あなた詠む

一周回ってあなたは何処に
何を落として呉れたのか

あなたが研いだ刃の先に
滴る血ならばどれほどなのか

一蹴されたい
一蹴されたい
そう想った時あなた呼ぶ

一周回って過去のあの日に
何を見つけてくれたのか

あなたと出逢った月日の跡に
瞼を伝うはなんなのか

涙なのか、喜びなのか
その両方なのか
今では私はあなたを宿し
宿したあなたで言葉を綴る

されど届かぬ
その心の牙城は
私の爪では投げかけられぬ

一体私は人として
この優しき人に何が出来よう
仮に私が詩人であるなら
この届かぬ師に何を渡そう

一蹴されたい
一蹴されたい
こうして躊躇う渡し船
その何もかもが一蹴されたい

どうかその手で私を選んで
私が生きるか死ぬのかどうか

あなたにすべて一蹴されたい


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by ren_with_parfait | 2018-06-20 16:47 | | Comments(0)