<   2015年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧

私からの祝福

陰りを魅せた太陽に
疲れて休む黄金のかげ
茜色に染まるのは君の頬と
太陽と この胸と

穴をほって 埋めた記憶を掘り起こし
ついた泥を拭っては
どこにいったかわからない
約束の言葉を探している

あゝ恋心とは不滅かな
「憂い」よそれがあるから
私は生きていけるのだろう
自電車の後ろから抱きついて
私を離そうとしなかった君は
今はどこで誰の胸の内で寝るの

陰りを魅せた月光に
熱を帯びれば静かな夜
茜色に染まる君の身体に
嫉妬することはなく

[祝福の言葉]

続く門構えには
貴女を打とうとするものあろうが
必ず兵を打ち砕く力が
貴女の内に訪れよう
夜には団欒が花を咲かせ
齢の晩夏に君は幸せを噛み締める
不幸の内にある時には
主の名前を呼びなさい
素直な気持ちで 幼子の心
偽善の罪を認めてさえいるのなら
貴女の心は報われて
真実の場所まで歩いていける
望まないとき 貴女は別の世界の扉を
開いてしまうであろうが
その時私を呼びなさい 声でなく
手をとり助けを求めなさい
必ず貴女を救い出し
ほんとうに望ましい幸せへと
導くための祝福を授かれるのですから
貴女の義を主は知っておられる
報いを疑わず受け取ることができるなら
不思議と謎は解け、心はほどけるでしょう
とこしえの愛に貴女が縛られぬよう
私はこの場所であなたへの恋心を
語り続け祝福しよう
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by ren_with_parfait | 2015-08-24 23:26 | | Comments(0)

白い空

生きる意味を探したとき
砕けたガラスの刃が尖がる
スーッと線をひき滴る血
これも流れなくなる
今の私には…愛の歌も、毒の歌も
今の私には…夢の花も、悪の花も

滑稽で…狡猾で…
無様な大人を眺めてみても
滑稽で…狡猾で…
無様な大人が鏡で笑う

何が残るというのだろう
抱きしめた形が崩れていく
何が残るというのだろう
小さき願い、君と居たかった

愚かしく
ナミダは頬を濡らさずに
愚かしく
ココロは明くるを覚えない

どこに居る
どこに在る
何をすれば どうすれば
すれ違えるのか
泣きわめくかのように悪夢に浸る
午前零時を刻む音

また捲られた
遠ざかる 遠ざかる
すれ違いたいだけなんだ
心が通わないこと
力が届かないこと

されど
ガラスで線を引く
スーッとなぞれば流るゝ液体
赤い血液、行く宛のない命

この自身

貴女に流れていてほしい
貴女に結ばれていてほしい
この色が この意味が この血の色が
流れなくなって 行きつくところに
ひとりの墓標、赤糸は切れ

何を喜びとせよう
今の私には…恋の音も、キズの音も
今の私には…君の顔も、キスの味も

判ること
それぞれの終わりのなかで
閉じていくのを、仮初めにしたつもりが
本当に閉じていくのを、見つめているのが

今のこと
白々しいほど、白い空に
ポッカリ浮かぶ、満月消えた
ゆらゆら揺れる陽炎消えて
真っ白な空、炎は天に、召されたままだ

ありがたいことに
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by ren_with_parfait | 2015-08-22 00:20 | | Comments(0)

虐げられた魂に誉れあれ
暁を覚えず満ち欠けの月光
夕暮れに射し込んでいた絶望の妖光
掠れ声で鳴くは虫の息
日めくりに薄れていく亡霊に誉れあれ

静かに閉じられた扉を
こじ開けようとするもうひとりの私
居なくなった私
陽光を陰らせた流れ雨に打たれた私は
いつかの日から今日という日に
これからに手を伸ばして存在を確かめる
悲しみがなくなるほどに
生きていく意味がなくなることを
私は知っているのですね

大地を踏みならすのは蝉の断末魔
今年の夏に終えられたものは
四季に添えて想い出の花開くはず
その度私が泣いていられるのなら
貴女は過去に生き
その度私が強くあれるのなら
貴女は未来に生き
その度私が存在を確かめられるのなら
貴女は今に生き
その度私が何も知りうる術がないときに
貴女はもう一度逢う人となる

輪廻が続き手を拾う
二度と離さぬようにと誓えども
そのため時雨、嵐の行方を占えど
掠れ声の恋心は人の息
虐げられた魂に誉れあれ
年を捲り羽根を失う貴女の月日に
永久の祝福よあれ
月光と陽光が いつでも貴女を抱きしめて
そうして超える日々の暁にこそ
病めるほどの笑いが尽きることなきよう
絶望から必ず救いだされ
あらゆる悪より貴女を護る力を
暁のよう授かる方よ
誘う力は万兵を落とし 喜びに満たされ
また苦痛をこそ振りはらう
精霊の加護が行く闇を照らしますよう
星の数ほどであれ
砂の数ほどを従えて
晩夏のいざないは人の道を照らすように
ココロで望む祝福を
照らすことを 貴女を忘るる暁に
いま一度蘇る日が訪れますように
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by ren_with_parfait | 2015-08-21 22:33 | | Comments(2)

虫の知らせ

走りだした空
今にも崩れそう 季節に重ねる
しなびた私はまるで枯れた 花の葉々
燃えるよう太陽は照りつけて
この先を祝福したいのだけれど
身も心も乾き 声も出せない 花の葉々

あの花に寄り添う
咲かせるがための葉であった
いつしか茎から切り落とされて
見上げた時にはあの花はどこかへ

飛んでいってしまったかのよう

彼女と共にした日々が終わったこに
気がついたのは今しがた
遠くにあがる花火が終わり
目覚めた時には横たわる虫が
最期だねと呟くようだよ

「あの花が咲いたのは、5年も前のことだったんだ。キミは多年草で、花が咲いていたのをついこの間のように思うかもしれない。キミが今枯れているのは、キミの主人が水をやらなくなったからなんだ、だから、僕は最期に、役目を果たすよ」

そういうと虫は部屋に飛び込み
殺された
ほどなくして、水は私を潤した
やがて、また花が咲いたとき
それは私で、土の中へと、還るも私

静かな夜に、季節は彩り
とじ行く空に、また浮かぶ
また繰り返される、我らの調べ
めくりめくられ繰り返す
最期を知らず、また始まる

鳴き声かれた虫の音が
網戸の向こうで微かに聞こえる
死んでいるのに、鳴り止まない
耳はないけど、聴こえるよ
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by ren_with_parfait | 2015-08-14 23:30 | | Comments(0)

塞ぐ部屋、暮れる日々

ともしび小さな街道に
粗雑にそびえる一軒家
今では聴こえぬ女(め)の声を
夢にて拾うは愛しき女(め)の犬

屋敷の二階に上がるなら
広げた夢の残骸が 草木と共にあるけれど
音(ね)が聴こえず 声にもならず
草木の夢も朽ち果てて
満ちたりぬまま眠るは青年

大志を抱くはだがためぞ
少しも貴女のためではない
大志を踏むのはだかためぞ
少しも私のためではない
消えゆく貴女の残骸を
拾い集むは過ぎたりし
今では我が内そびえるを
君とし証明せんがため
駆けるは凡なるためである

ひとりの命になきにせど
命を捧ぐは居りはせぬ
思い出這わせ詩にすらば
新たな声は響かずに
小さな息にて愛でる過去
愛に喩えた自慰にては
約束着けども虚しけり

音(ね)を響かせるは我が願い
自慰とは違う路ならば
悩みを抱えた我が犬が
悶える姿をなんとする
うすやみ過ごす我が家族
惑う気持ちをなんとする

怒る力で報われて
沈む夕陽で目出度くなるは
月夜に寝そべる惰(だ)を殺し
朝日を知らぬ我(が)を憎む
このよう言葉を連ぬるは
進歩がなければもはや屑
何にて想いを遂げようぞ
凡と異常が共に住み
草木と犬と家族の幸は
己の希望とひとつにて
先の煩い無為にせず
悔しさ勇気に変えうるか

言葉は今日も空虚なり
声がなければ空虚なり
声があるなら耳塞ぎ
声で満ちれば指伸ばす
何を希んでいるのかを
失い迷うは小兵なり
哀しき憂いは絶えぬまま
勇気を持ちて挑むのは
凡と非凡を併せ持つ

遥か彼方の夢にたがわん
どうなれぞ、どうせよと、どうならん

あゝあゝ小さくまた小さきは
いついつどこで報われん
いついつどこまで歩めばいい
五月雨すらも懐かしく
過去に戻らば声声声が
未来へまたぞや運ばんことに
夢すらみれんこの日々に
沈む夕陽はただただ去るのみ

さらば夏よ哀しくて
さらば夏よ涙もこぼれず
哀しさばかりが募る夜に
月夜を疎みまた眠る
起きらば始まる地獄から
抜けだす術など捨てていき

詩歌は音にて花咲かさん
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by ren_with_parfait | 2015-08-09 17:13 | | Comments(2)

老冠

永雨に抱かれた雄兎
目覚めた時には呼ばれなく
みざれなく うつむかず はなむけず
雌兎を探せども 内なる少女は死んでいき
ひとつの区切りが時にて告げた

君と共にし生きゆく路の
野に咲く花は生け花だ
くわの刃で振り落とし
君が与えた生き様去れば
せんを飾るは死の花だ
鉄の鎧を脱ぎ捨てん
心は悪魔に染まりけり
下衆の脈動始まれり いざ駆け抜けん

痛みの路

懺悔の路

罰に重ぬる罪の路

茨と渇き 杭に打たれた愛慕い

いま訪れた祝福の音(ね)を
君の元まで鳴らせよう

与え尽くしたつもりであった
愛し尽くしたつもりであった
すがれどそれは美しきはずと
潤すはずと 無為な犠牲を捧げるは
自己満足の偽善なり
犠牲がこそが愛でなく
許しの名前は恋でない
これ我でしかなく 仏の遥か下に違えぬぞ
キリストのロバに喩えるも
犬にもこゝろで勝てぬが人で

下衆の脈動ドクドク疼き
醜(しゅう)と共にしたどり着かんは
人の路から欲の道
醜(しゅう)と共にし求めたりんは
右の路から地獄門

短きかな長きかな
我が内眠る幼(おさな)の少女は
永雨の中で棺に入り 眠りにつかん
瞬くときには誰ぞ視る
そこは暗闇 炎に焼かれど眠りは覚めん

愛のありよう取り戻し
真摯に生きれば我が陽は咲かれん
月光照らさる星の夜に
王子になるべく齢をとりたい

なんと愚かぞこの栄光
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by ren_with_parfait | 2015-08-07 19:49 | | Comments(0)

ライリー&アリス

気ままに入った劇場で
亡くなる前には微笑んだ
病の女性に重ねては
キミが不安と焦がるゝこゝろ
これ本能か

忘れたキモチを掻き立てる
ヨロコビカナシミ、キミ、ライリー
なぜだか涙が溢れだし
キミが時に移り変わるのを見つめたい
これ煩悩か

アリスのようであらんなら
これ幸福と思えなく
認知症ではなかれども
愛無いキミは希めなく
最期の晩を迎えるに
報われぬことこそ呪いけり
燦々輝く人生ならば
病が無きなど聴き及ばん

ライリーのようであらんなら
これ美しきと思えなし
挫折より這う絶望で
淵落ち心(しん)を痛むるは巧まれし罠
されどヨロコビの為、カナシミが有るなら
カナシミの為、ヨロコビも有るはず
我と同じく小さき命は永雨の幼(おさな)
祈りを貴女に捧げたい

[種子は特別な記憶か、愛であろうか]

病は何を育てよう
泪は何を咲かせるか
拭けども去らないわれは蝶(てふ)
舞い散り舞い落ち応えるが
便りは来ない待ち人が
遠く見えぬに去りゆく今を
儚む私は劇場で
ライリー、アリスを君とし愛でて
ライリー、アリスを君とし泣かん
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by ren_with_parfait | 2015-08-06 21:54 | | Comments(0)

蝶(てふ)

卑屈にから鳴く心の虫は
蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ)
憧れる

ひらり舞い 花がためにも生きている
蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ)
夢にみる

断末魔が鳴く
欲する虫の演奏会
川辺のことを聞いたとて
彼らは野に鳴く虫であり
海辺のことを聞いたとて
彼らは水辺をよく知らず
ただたゞ運ぶは人知れず
サイレンのように秋を恐るゝ
季節を煩い虫から逃げれば
蝶(てふ) も言い寄らんこと哀しきかな

心の虫は異にせり
所詮は人の心の内に
流しこまれた模造の羽根は
生きた昆虫そのものと
大きく違った悪の異(コト)
日付けが変わり月を捲れど
比喩が違えど意味違わぬ

土に還れば 我も虫かと
枯れ枝に寄り添い枯葉に重ねど
所詮は人の骸なり
虫の愛など知りはせぬ
彼らの苦痛を受けはせぬ
蚊を殺せど 蝿を叩けど
寺の門戸に飛ぶ蝶(てふ)は
浅き知恵に頼るゝことが
虫にも劣ると語りしも
殺生うらまず立ち去らん
蛾より醜き心であれど
虻に刺されて立ち去られん

あゝ行くあてなくした心の蝶(てふ)よ
かのよう春が永遠で
かのよう眩しい夏あれど
老いたり魔を持つ隣人に
触れる聖者は諭すのみ
「それが生命、蝶(てふ)のよう、違えばすぐに羽根は捥げ、人は天使にありはせぬ、翼の捥げた私たち、死ぬまで苦しみ辿りつく、門戸が地獄で恨むるなかれ、死せど生きしも闇に棲まらば、汝が望んだ幸に違わん」

沈む闇夜に光失せ
月の光も見えはせず
星にココロも通わない
蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ) 蝶(てふ)
転がって どこへ行けども罰ばかり
飛べないからには這うのみぞ
毒心抱えて歩くのは
比喩に堪えない花棲む蜘蛛か

カラスと一緒に帰りましょう
帰る時にはこの指止まれ
ゆらゆら揺れられ蜃気楼
眠りにつくまで一人きり
秋冬越えて 肥やさる枯葉
回ったところで永遠の
蝶(てふ)が舞うころ蜘蛛とならん
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by ren_with_parfait | 2015-08-03 20:33 | | Comments(0)

小枝に添う虫

小枝によりそう
心はそぞろ
たった一日自然に見惚れた
靴を履かない人より弱し

その虫の

離れぬ温度は冷ややかに
斑な恋の 露に泣き入る草べかな
怯えて羽音を仕舞い込み
陽が落ち鎮めどうつ伏せる
幼児に劣るその術ぞ

小枝に寄り添う
羽音が聴こえる
その身の羽音が
心で聴こえる
今に踏まれる枝葉と別れ
空へと飛ぶにも鳥、風、雨が恐ろしく

今に折られんこの枝の
捕まる温度は冷ややかに
すでに去りし仲間を追わず
記憶で放せぬこの木の屑も
獣に折られんこと知りがたし
短き夏が終わりを迎えば
呆れた虫との嘲笑を
向けられそこに横たわり
愛した枝から離れぬことを
自然も首をかしげては
この虫なにかと問うものも
秋にはすでに居らんこと
それすらこの身は知りがたし

これ、駄々をこねる幼かな
これ、執着愛した小虫かな

この身この様に在らしめる
強かなまでの自我なれぞ
誉れを抱いて死にゆく友に
逃れも言えぬ小虫なり

さらば小虫は宙を飛び
彼らを習い執着捨てん
さして意味なき小枝にぞ
想いを馳せるが意味なきにせよ
季節に死なねば生きられて
花こそ咲けば繋がれん

恋した枝とて夢在らば
何故に飛ばずに焼べられる
小虫が命を燃やすなら
友と盃 交わすは日々なり季節なり

夏の宴は小虫すら
勇気を併わせば加われん

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by ren_with_parfait | 2015-08-01 14:50 | | Comments(0)