二羽の鳥

二羽の鳥

一羽はハトで
一羽はカラス

ハトは電柱高みに止まり
カラスは低空飛びぬける

街路に降りた二羽の鳥
彼らは同類けれども違う

カラスは黒い翼で羽撃き
ハトは落ち着き立ち止まる

見るにはハトには余裕があるが
カラスは焦りの低空飛行
アスファルトを這うよう羽撃いた

ハトは彼など恐れずに
柱の上にて翼を休める

カラスの心は狡猾で
されども誇りのために飛ぶ

ハトは素直に従順に
生きた時間を語るのみ

私はカラスに己を重ねて
彼を追うよう足を進めた

進んだ先には女神の彫像
カラスはそれを見たのであろうか
ハトはそれを知っているのか

急いでアスファルトを這い飛ぶカラスに
ハトのくつろぎはないようだ

恐らくカラスは若いであろうし
ハトはカラスを恐れぬハトだ

産まれもち憎まれる狡猾なカラス
産まれもち平和を持つ安らかなハトよ

見よ、彼らは互いに病んでいるのだ
カラスはハトの様に平和へと急ぎ
ハトはカラスの様に彼をついばむ気持ちだ

やがてカラスは疲れ果て
たどり着いた地で休むのだろう
ハトは目的を知られずに
彼の翼を見届けたのだ
ハトの目的は達成されたが
カラスは這うしかなかったようだ

見よ、彼らは互いに病んでいるのだ
同じであれないハトとカラスが
互いに二羽で競っているのだ

見よ、彼らは互いに知らずにいるのだ
同じくありたいハトとカラスは
互いにここで畏れを交わした

これは学校の帰り道
私はカラスに自分を重ねた
どこまで黒く汚いままでも
必死に飛んでるカラスを追った
カラスはハトから逃げるよう
アスファルトを這い必死に飛んでた

あゝ狡猾なカラスよ
遠くへと羽撃きたい若きカラスよ
女神の像などは見つめてはならない
急いでそこを飛び立って
再び戻ると約束するのだ
それならハトもカラスを認めて
焦る彼こそ許せるだろう

等しき者の等しき罪と
異なる者の異なる罪を
彼らが互いに認め合うのを
私はいつしか見られるだろうか

見よ、私は気持ちを病んでいるのだ
私の中の黒い穴から
気持ちがあふれてしまいそう
その空洞へと知識が流れて
白くありたい翼を落とした

あゝあのハトは何を知るのか
白い羽根したあのハトに
私がカラスに重ねたように
誰かが心に重ねただろう
そのハトは世界を求め
そのカラスは心を求め
知識はそれぞれの空洞の中へと
彼らの矛盾へ飛び立たせるのだ

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by ren_with_parfait | 2017-04-27 17:41 | | Comments(0)

残り香

今僕は華やかな日々に君を想う
君を想う僕を見つめてくれてるあなたを想う
あなたが僕を受け入れてるから
僕は大切な人を世界に刻める
刻まれたことは消滅のあと
また新たな世界で繰り広げられる
それは、動揺、葛藤、悲恋に、喜び

僕らはけっして一度ではない
これを読んでくれてるあなたのことも
一度限りの出逢いではなく
そこには復活の影がつきまとっている
それは僕らに可能性とやり直しを与える
今生きていることの意味をより大切にさせる

ここで、僕とあなたが出逢い
君を想う僕を見てくれていることも
宇宙の記憶に残り、それが消えても
消滅の後には必ず返り咲く花があるから

短い春が通りすぎ
僕と彼女が出逢えた夏へと
少しずつだが季節は捲られ
何をしようともあなたはあなたで
何をしようとも僕にあなたはかけがえない

だから話しを聞いてほしい
僕の発する言葉から
彼女の尊さ美しさ
僕だけが見つけた彼女の特別に
どうして僕が想いを馳せているのかを

彼女は僕に苦悩と喜びを与え
僕を無制限に受け入れた
よい種からはよい実しか結ばないのだ
だから僕は彼女を無制限に肯定し
彼女の変化を無制限に受け入れたい

それが難しいことでも
世界の端々から届く風の噂に
彼女の心を見つけた時には
愛を交わすよりも尊いと想う
そして僕を見つめるあなたの視線を
決して憐憫などにせず

幸せな恋を香らせたいのだ
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by ren_with_parfait | 2017-04-27 02:00 | | Comments(0)

幸せなうた

僕を迎え入れてくれたこの夜に
感謝の気持ちを捧げます
それは静かな愛のうた
恋から産まれた幸せなうた

凛と鳴く蝉しぐれ
暑くて気が遠くなりそうな
夏の終わりに僕は産まれました

ゴジラを愛した幼少期
そして育まれ
受け入れてもらえた夜の数だけ
涙を流して孤独を感じて
甘やかな幸せを歩んできました

そして僕を信じてくれた
今これを読むあなたと出逢います
僕の毎日はこうしてあなたと出逢うたび
意味を迎えていられます

あなたが僕を信じてくれた
今これを読むあなたを信じています
僕の世界はこうしてあなたがめくるたび
意味を迎えていられます

凛と鳴く蝉しぐれ
暑くて気が遠くなりそうな
そんな日に僕はある女(ヒト)と出逢いました

まるでそれはこの世の神秘
そして悲しみ
受け入れてもらえた夜の数だけ
温もり感じて心を与えて
清らかな血を流してきました

それは小さな夏の花火に産まれた
小さな恋のものがたり
あなたが信じてくれてる僕の
小さな愛のものがたり

これからも続く、僕と彼女のものがたり
絶やさず話してこれたのは
信じてくれたあなたのためです

だから僕は信じています
僕を迎え入れてくれたこの夜に
幸せな気持ちをあなたのために

そんな言葉を話せることを

あなたに愛が宿ってなければ
僕を目になど留めなかったことでしょう
あなたの愛に適ってなければ
僕はあなたに向かっていなかった
愛されて生きていなければこの火は消えていたでしょう
あなたが信じてくれてるように
あなたを信じて生きていきます
あなたが壊してしまった何かに
あなたを宿して生きていきます

恋にはじまり、恋におわる僕だからこそ
あなたの愛の中心に
世界の端から言葉を回して
きっと何かを見つけてみせます
僕が僕でいる意味を
信じてくれてるあなたのために
今ここにいて、この世界にいるあなたのため
ただそれだけのための、幸せなうた口ずさみながら

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by ren_with_parfait | 2017-04-23 01:35 | | Comments(2)

私に心があるのなら
貴女のことを忘れると
告げて貴女を立ち去るだろう

私に夢があるのなら
貴女の日々に祈りをこめて
幸せだけを願うのだろう

旅をしてきた私たちは
目の届かないところで
何度も逢い、そして何度も別れた

貴女から見えている世界のいろはは
心の通う限り色褪せないだろう
そこに永遠があり刹那があり
消滅があり復活があり

再会はいつも無数にあり
それが私たちにある世界のいろはだ

私は君を楽しませるために
日々、恋慕を綴ってきた
今は過去になった貴女のことも
嘘になることも消えることもない

月夜は僕らを微笑んで
太陽は僕らを導く目印

月と太陽が交差する朔の日には
貴女と僕がいつも変えられない過去を
失くすことのできない過去を称えている

何より貴女と出逢えたことが誉であり
それは僕らの中でも
時代の中でも
消滅の中でも変わることがない

それは永遠と破滅を意味していて
僕らが消え、衰えても貴女は僕を宿し
僕は貴女を宿し、それが無くなることはない

ただ貴女が失くなることを畏れている
いつか蘇る貴女の命も
いつか繰り返す僕らの想い出も

そこに制約があり、決まりがあり
戻らない先に希望があるからこそ
僕にはそれを告げることが出来るのだ

僕らは何度でも出逢う
世界があり、世界が滅び
僕らが死に、死んだからこそ出逢えることは

きっと貴女を満たせるのだろう
その日を待ち望み
僕は死を思い描いている

そこに宿る気持ちを幻の中に見つけている

貴女が僕を探せば僕は貴女のそばにいる
僕の生きてきたことは貴女で出来ている

それを誇っていい
僕の罪が貴女とのすれ違いを起こし
二度と戻らないものだと思っていた

されど今の幸せの中にも
沢山の貴女が僕の眼には止まり
貴女が僕を想う以上に僕は貴女を想う

いつか全てが終わるときには
貴女と語り合えるのだ
その日を待ち望みにしていることに

貴女は何と答えるだろう
私は貴女を満たす
限りなく私たちのこれからを想う

貴女は私を忘れることを出来ない
それは貴女への足枷
しかしその足枷が貴女を護るためにあると
私は信じて止まないのだ

だから未来を想え、死を想え
それは絶望ではない
受け入れた時に貴女の存在はなくならない

それが貴女へ私が告げられるほんのさわりで
再び出逢えば貴女には喜びが宿る

それが他人の営みだとしても
貴女は私から見つけられることがある

なぜなら私は貴女を知っている
例え、どんなに貴女と親しい人でも
貴女の今を華やかせる人でも

貴女の中で脈動し続けている
僕という存在は貴女を生かすことが出来るはず

そう信じて過去の貴女は
いつしか未来にやってくる
それを想えば貴女は私に麗しく

禁じられた世界の決まり
戻れないということを悲観させないのだ

明日も貴女に逢うだろう
私は貴女を華やかな時代へと導いていく

人の陰に隠れただ死にゆくだけの
貴女の辛さ悲しみを
この存在の彼方から
貴女へいつまでも届けてゆく

貴女と出逢えるのは確信だ
きっと、貴女はそれを望まない
けれどそれは、もうそこにあるものなのだ

だから貴女は僕に求めることがある
それは貴女の本当を知る僕が
その存在を永久に愛し続け
その消滅と嘘の先に、復活を望んでいるからだ

愛は形を変えていく
けれど僕は貴女の本質を愛する
離れていけばいくほどに
僕らの距離は近くなるのだ

それは貴女の痛みを鮮やかにする
泣きたい時は僕を想え、僕は貴女を失くさない
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by ren_with_parfait | 2017-04-19 00:13 | | Comments(0)

貴女を護る為だけに

質問の意味に応えて下さい
貴女は僕を求めています
貴女は僕を想っています
そう仮定しています

質問の意味を探して下さい
貴女が僕を想うとき
貴女は別の誰かも想います
そう仮定しています

僕は忘れられない恋を
もう一度掴まえるために幻に入りました
その霧の中では意味のないものに意味があり
過ぎさったものに未来があります
春であるのに木枯らしが吹き
春であるのに秋風に想いを馳せます

夏は貴女だけのもの
夏に産まれた命は貴女だけを求め
そして喘ぎ、嘆き、悲しみ、落胆します
それを繰り返して強くなり
やがて大きな鳥になり羽撃く時も
心は貴女を宿しています
貴女の香りを纏っています
僕の眼には、貴女の命が住んでいます

だけどどこ吹く風の貴女は
今頃になって僕を想い返すのです
僕の、純粋、優しさ、暴力を
貴女はただただ僕に虐げられ
繰り返し僕と離れられなくさせられている

貴女は何を僕に求めますか
美麗な言い回しを求めますか
そして書き続けるのを求めますか
奏で続け、歩み続け、生き続けるのを求めますか

全てを捨てるなど存在しないのです
最初から最後のプロセスは
後悔する必要をもたないほどに
完成された道筋なのですから

だから僕は貴女になりましょう
貴女が辛く哀しく死にたいときに
貴女を照らす灯台になりましょう
そうして貴女を生かしましょう

決められた貴女だけの人生に
僕は存在し続けるのだから
貴女は貴女をやり遂げればいい

いつだって、味方だよ
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by ren_with_parfait | 2017-04-18 00:02 | | Comments(0)

空想シンクパレット

空想上の街歩く
気取った私はただひとり
時の明け暮れ見るに見かねて
その街角の灯りを消した
灯りの下では読書の少女
光が消えるとつぶやいた
暗闇の中でつぶやいた

「あなたの描いた世界の中で、
生きてた人に謝りなさい。
あなたのところで足を休めて、
喜ぶ人こそ愛しなさい。
ここはどこなの、私は誰なの。
あなたしか知らない物語の中で、
生かされ、本を読んできた私は何なの。
灯りを消すならもう点けないでちょうだい。
あなたがふと改まって、灯りを点し続けるのなら、
今度こそ最後まで描いてちょうだい。
私は本を読んでいるのよ。
あなたの本を読んでいるのよ」

そうして私はただひとり
灯りを再び点しては
空想上の街にいる
ひとりの少女を観察してた
彼女が読むのをやめたなら
この明け暮れもなくなるだろう

私は彼女に新たな名前と
新たな本を手渡した

「続きの話しがあるんだ」
彼女に伝えてみたところ
喜びのあまりその少女は
私を抱きしめ大声で泣いた

そこで私は眠りから覚め
汗でぐっしょり濡れてる布団を剥いだ
ぁあ、まただ、名前を聴き忘れたじゃないか
名前さえわかれば、インターネットで調べるなり
辞書から意味を辿るなりして
少女を探しだせるだろう

私はいつか描いている物語を
書き始めることにした
読書家の少女はまだ出てこない
彼女はそこで待っているのだ

空想上の街角で
日蝕や月蝕に私が疲れ
灯りを絶やしてしまったそのとき
私を正してくれるのだろう

だが私にはその少女の名前が分からない
彼女は私の描く世界で、私の本を読んでいる
それだけでいいのだ
それだけでいいなら

なぜ未来から来て私を抱きしめた
胸は苦しい、彼女は読書をしたいだけなら
どうして私を抱きしめたのだ
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by ren_with_parfait | 2017-04-12 19:47 | | Comments(0)

少しづつ、変わっていく

儚いものが好きだから
今も別れを愛してる

形にならない訳ならば
今も視線で探してる

脆い心に惹かれてるから
弱い自分を愛してる

君だけの色、僕だけのもの
色褪せやしない離しはしない

ねぇ信じていてよ
他人になったと笑える時を

今も心の中すべて
貴女に捧げて生きているから

私が変わり果てるのならば
貴女を求めて移ろうのだから

ただひとりの神よりも
君を求め

ただひとりの友よりも
君を求め

ただひとりの僕よりも
君を求め

ただひとり呼吸に合わせて
君を求め

儚いものが好きだから
君の洋服を忘れていなくて

形にならない訳だから
君との始まり忘れていなくて

脆い心に惹かれているから
その視線だけを見つめているよ

君だけの夢、僕だけのもの
破けたりしない、死なせはしない

ねぇ信じていてよ
何があっても変わらぬ愛を

ただひとりの神さえも
君の敵なら敵にする

ただひとりの友すらも
君のためならお別れするよ

ただひとりの僕すらも
君が望めば消してしまえる

ただひとり世界に合わせて
君の呼吸に羽織り合わせて
色塗り合わせてパズルを作って
迷路を辿ってその原型を探して

僕は少しづつ変わっていく
君が求める世界を見つめて
僕は少しづつ弱っては目覚め
衰えては冴えて
枯れてはひらめく
その芽吹きから散るまですべてを
貴女に捧げて生きている

僕は少しづつ変わっていく
君が求める世界にするため
僕は少しづつ強くなりながら眠り
栄えては鈍り
生い茂っては忘れる
その種まきから芽吹くまでのすべてを
貴女に捧げて生きている

純愛ですらないことに気づいて下さい
貴女が変えてしまったものは
私の世界そのものだから

貴女と出逢ってしまったことは
私の生き方そのものだから

君が少しづつ変わっていくのがわかるよ
僕の中の君、世界としての君
そして君としての君、どこへ行っても
どう修正しても、僕には見つけられないんだ

君のない世界
それは色のない世界
意味のない世界
音のない世界
言葉のない世界
世界の終わり
この世の終わり
君の死は、全ての終わり

君が少しづつ変わっていくのがわかるよ
僕想う君、誰かのものの君
そして僕のなかの君、どこへ行っても
どう訂正しても、君には見つけられないんだ

例えば、
君がうわごとのように
天動説を訴えるのなら
それを通してみせようじゃないか

例えば、
君がうわごとのように
死んだ兎が懐かしいのなら
どうか会わせてみせようじゃないか

魔術師にだってなる、手品師にだってなる
詐欺師にだって、犯罪者にだって
これまでだって、心の犯罪を繰り返してきた

全ての罪はただ僕に降り積もるだけ

僕にも読解できないよ
この物語がどこへ行くかなんて、読みきれないよ

ただこれが最後だから
君と出逢えるのはこれが最後だと思っているから

僕は君にしてきた以上に
人に優しくしたり気遣いをしたりするだろう

君が僕にしてきた以上に
人を傷つけたりそれで愛されたりもするだろう

少しづつ変わっていくのは世界が変わるから
君が変わるからじっとしていないから
ほら麻酔がきれてゆくから魔法がだんだん効かなくなるから
あの手この手で犯罪を繰り返す僕に
神は決して微笑まないのだから
ただ貴女だけを求める僕には、ただ貴女だけが与えられるのだから

貴女が変わっていく
僕の視界にはまったくうつっていないはずの貴女が
毎日変わっていってしまう

ダメだ、眠っていてください
その扉の先には何もない
空白しかない
白い太陽、白い大地に、白い海、白い心に、白い人
白い時計に、白い机に、白いノートと、白いペン
全ては白くて空白しかない
僕が行くとこ、何もないとこ
孤独もないとこ、幸せも悲しみも
何もかもが存在しない、そんなところ

それと合わさるようにして、現実世界があるんです
そこに愛する貴女がいるなら、叶うはずない恋なのだから

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by ren_with_parfait | 2017-04-12 02:00 | | Comments(0)

無論、赤子だ

無論、赤子だ
微かにまたたいてるだけだ
それは始まりを意味していて
終わりまでの旅を意味している

無論、赤子は
秘かにひらめいてるだけだ
それは絶望を示唆しているけど
限りない可能性を内包している

人が人を殺すのは
無論、赤子であるからだ
人が人を諭すのは
無論、赤子であるからだ

私が壊れていくのは
あなたを壊してしまうのは
赤子の自分が殺し合いをして
けれど死なない精神世界で
上手くいかない腹いせのようなもの

あなたが原型を保っているのは
無論、赤子であるからだ
有史の中にあなたがいるのは
無論、赤子であるからだ

この問いに弾けとんだ量子コンピュータは笑う
赤子でも解ける問いだ
お前は終わっている、死ぬ時までずっとだ

その答えに私はきくだろう
やってみるか、お利口さんよ
お利口さんには種類があるんだ
無論、赤子であるものと
思想の中では大人であるもの

無論、赤子だ
心の上では全ては赤子だ
時の総理の凛々しさに
垣間見るのは赤子の道理だ
あなたを育てた親にみるのは
ひとりよがりな赤子の道理だ

見ろ、ここでしか生きられない赤子の
ダダを泣きじゃくりを
言葉を知れば言葉で殴れる
されどそれを使うのは無論赤子だ
だから殺してしまうのだ

あなたは考えたほうがいい
何人の赤子を殺してきたかそのことを
野心を抱いていられるのなら
敬意を持てる赤子以外に
オモチャを与えてならないことを

Bang! Bang! Bang!
そんなものはその口先に宿った
人を罵る嘲笑だけで
まるで赤子だとあなたを世界に認識させる

貴様とはなんだ
無論、赤子だ
殺し合いとはなんだ
無論、赤子がするものだ
キリストすらも赤子であるのだ

ならば怒りに変わった綴りを
斜めに見つめる赤子のあなたは
このことを正しく計れるだろうか

忘れてはならない Oh Jesus
計られているのはあなたのほうだと

私は怒りと誇りを込めて言おう
あまり見くびらないでくれ
あなたが蔑む全ての人は
全てが可能な、無論、赤子であるのだから

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by ren_with_parfait | 2017-04-10 22:42 | | Comments(0)

進化論〜ナルキッソス〜

ふたりがそこで出逢う時
僕らはそれを覚えているよ
ふたりがそこで別れたら
僕らはそれを忘れているよ

きっとこの先
ずっと先
ちょうど読み忘れていた本だとか
流行の服の雰囲気だとか
何気ないものに君の面影を見かけては
またクスクスと笑っているけど

それすら忘れる場所がある
人間はアナログだから
記憶はそこまで素晴らしくないんだ

それすら忘れた場所がそこ
二人はそれを覚えているし
きっと君は僕を見つけてくれるんだ
そうして僕らは違う命で
また二人でお話ししたり
歩いたり、ケンカしたりするんだけど

それは今この世界中に散らばった君が
全てなくなった時なんだ
ニュースの端っこに君が載っていたり
歌手が僕らを歌ってくれたり
そういうことが全てなくなって
僕らが忘れた後なんだ

これが戻れない世界の決まり

いっそのことなら
はやく死んだら君に逢えるかなって
考える

それは違うんだよ
僕は君を一生懸命僕に刻んだ
刻みつけた
この心に魂に君だけのことを

だから世界は君だらけで
幸せだ
なのにそれに驚くことが
出来なくなってくるんだよ
涙が流れなくなるんだよ
君以外の誰かが欲しくなるんだよ

そしたら僕は君のまま
誰かと愛し合うことになる
君は僕を忘れたままで
色んな世界を知ることになる

でもその世界に二人はいないんだ
いないんだ、もうないんだ
どこにも二人はいないんだ
あれは幻だったんだ、夢だったんだ
嘘だったんだ

その時に僕らは出逢うんだ
いないとき、
世界に君がいないとき
どこにも君が存在しない
そんな時に出逢えるんだ

ただ君が存在していてほしかった
でも僕は
君が存在しなくなった
イレースされて、どこかへ消えて
忘れて、嘘になったまま

君を愛さないといけないんだ
それがチャンスなんだ
やり直すにはそれしかないんだ

僕は死ぬ気で君を忘れていくんだよ
そして君になり、それは世界で
僕は言葉になれたらいいな、なんて思うんだ

ナルシスに呪いをかけた
エコーの話しを知っているかい

僕はエコー
彼女はナルシスを愛したが
同じ言葉を返すことしかできない
だからナルシスに先に愛してると言われなければ
愛し合うことはできない

エコーはナルシスに呪いをかけ
ナルシスは湖にうつった自分の顔に恋をした
そうして彼は自分の顔を見つめ続け
ナルキッソス、水仙になった

花言葉は、自惚れ

僕はエコー
君から愛してくれなければ
愛することはできなくなるから

最後の引き金はどうしても
ギリシャ神話のそのままになる

見えない、見えない、君が見えない
見えない、見えない、君しか見えない

新しい物語かいてみたい
新しい世界を描いてみたい
僕の心は熱く燃えてる
自惚れの花を宿して燃えてる

エコーは消えてしまうけど
僕は決して呪わない
この状況から打つ手を打つから

焼き直しの物語はもう終わり
Are you ready?
僕はもう行くよ
そこに着くまでたどり着くまで

ずっと、ずっと、繰り返しながら
ずっと、ずっと、ひとりっきりで

参考:PC用サウンドノベル「ナルキッソス」

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by ren_with_parfait | 2017-04-04 16:33 | | Comments(0)

進化論

はじめまして、久しぶり
時間はゆっくり進んでいきます
あなたとわたしの時間です
戻ることない時間です
それでも過去を振り返り
ずっと気持ちを綴ってきまさした

はじめまして、久しぶり
知らない二人が進んでいきます
あなたとわたしは他人です
出逢うことない他人です
それでも過去に答えがあると
ずっと誓いを綴ってきました

けれどはじめましては消えました
久しぶりとは話せません
こんな時、言える言葉が見当たらず
うろたえたセリフ吐き出してゆく

ありふれた恋に罪はない
だからふたりに罪はないよね
あなたがわたしを強くして
わたしはあなたを慰められた
それが全て終わってゆくとき
壊れていくのは仕方がないよね

過去になり
血になり
肉になり
思想になり
ふたりは会わずに
言葉を交わすように
霧の中で眼くばせをした

もう、この恋には縋れない
恋に学んだことこそ次よあれ
もう、この恋には愛がない
既に知れてる言葉を移して
すらすらと想いを述べるだけ

けれどあなたが愛した想いも
今まで私が愛した想いも
ちょうど偶然見つけた神秘ように
店角で、街道で、駅のホームで
知ってる何かをちょうど見つけた理由のように

はじめまして、久しぶり
ふたりは薄れていくなか出逢える
人の自然な感情は
大切なものすら忘れていくから

はじめまして、久しぶり
ふたりが見つけた真実すらも
今の自然な喜びは
大切なものすら忘れていくから

だから、今日も、明後日も
出来れば消えてしまわぬうちに
繋ぎ合わせた言葉はこれだけ

はじめまして、久しぶり
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by ren_with_parfait | 2017-04-03 10:16 | | Comments(0)