「砂時計」
大量の砂をあふれ出さしている
それは繰り返す時間と
閉じ込められた砂という記憶が
記憶の本来あったとこ
愛のはじめの最初の言葉に
帰っていっているかららしい
僕の砂なら空から降って
雪のようにと海へと帰る
月を眺めてあそこに帰る
あなたの元へと舞っていく
粒子になって舞っていく
「空の時計」
空の時計は自転を刻む
明日に還ればばそこにはあなた
昨日に戻ればそこにもあなた
何も存在せぬ時間には
すべての人が存在している
空の時計に電車が動き
名もなき駅へと僕らを連れてく
そこには僕らの二人の世界
誰にも壊せぬ世界もあって
永遠に笑顔で暮らしていられる
それは心が空だから
それは時間が空だから
空っぽうにはすべてがあるけど
空っぽうではないものねだり
ほんの一瞬切り取れば
ほらあなただってもう空っぽう
#
by ren_with_parfait
| 2018-08-27 03:53
| 二部構成の詩
|
Comments(0)
昼間に夕に眠るまで
僕を離さぬ揺りかごだ
答えであるなら今はこうして
出逢える日まで晴天月下
その眼の色と輪郭と
微かに香る肌の匂い
変わらないでいてくれたなら
どんなに優しくあれるだろう
夢はうっすら意識を占拠
昼間に夕に眠るまで
あなたを眠らず揺りかご言葉
愛しているから心配するな
少し私は覚悟を変えて
恋とは違う何かのために
こんな想いを香らせたいんだ
ほんとに夢が覚めて終いに
僕ら想い出してしまう
これが恋にすぎなかったこと
それが取り返しのつかないことに
何度でも最初に戻って確かめてよ
夢はうっすら意識を占拠
あなた囚われ僕のもの
そう思っていると嬉しいの
君も想ってくれると嬉しいの
僕を少しでも愛したことが
照れくさくても励みになるなら
この片思いを走らせてるのを
優しい時間に変えていけるよ
#
by ren_with_parfait
| 2018-08-27 03:42
| 詩
|
Comments(0)
君の僕への想いを殺す
すべてを透かしてご覧なさい
そんな想いでどんな想いで
少しずつでも埋まる距離?
いいえシャトルも届かぬ彼方
君が愛しく想える人だけ
この世にいれたらいいなと想う?
じゃあ殺しちゃえ殺しちゃえ
万を飾った僕の想いは
月下でなた振り殺してしまえ
訪れたのはユートピア
僕の犠牲でデストピア
「生かす」
君を生かすよクライスト
絶叫絶叫カタルシス
そこから見えた光景だけをさ
あなたの美学と言うのなら
生かしているから忘れずに
いつでもいい、いつでもいい
独りになったら迎えのシャトル
頭の中をかき巡るものは
再び僕らを蘇らせる
予想の出来ない奇跡が起こる
必ず刃物を引き抜けよ
血以外のものが流れて溢るゝ
#
by ren_with_parfait
| 2018-08-19 23:53
| 二部構成の詩
|
Comments(0)
何らかのイメージによる概念だとして
君と、その君は違うもので
もはや僕の中にしか存在しないとする
ならば君が僕を考えている時の僕は
君の中にしか存在しない表象だろうか
断じて違う、心の中の歴史の事実だ
ようは僕らは戦争している
君を討ち取る僕の言葉と
それを無視する君の仕草は
愛とは言えずに相容れぬ
恋とは言えずに故意に詠む
あなたのはじまり僕は知ってる
それは君と交わり知ってる
その全存在を愛したからこそ知ってる
つまりはそれは過去であるけど
逆を歩んで南へ南へ進むのならば
君の美しさを伝えることに
なんの矛盾と躊躇が要よう
恋に恋せずあなたに恋する
それが永遠でも構わぬと
君が告げれば和平なり
それが永遠にはならないと
君が告げれば言葉はまた一つ、また一つ
涙を落として君に哀願するだろう
助けて、助けて、死にたくないよ
#
by ren_with_parfait
| 2018-08-19 23:44
| 詩
|
Comments(0)
いなくなる
以上にいなくなる
それ以上にまたいなくなる
いなくなるのが回っていって
ぐるぐるぐるぐる毛玉はまかれて
大きく大きくなっていく
いなくなる
以上にもっといなくなる
記憶の隙間が寂しくなるけど
二度と帰っては来ないから
ぐるぐるぐるぐる糸巻き上に
乾いた繊維は巻かれていって
それを愛した彼のところへ
愛は次第に進路を変えてく
「あらわれる」
あらわれる
以上に何度もあらわれる
それ以外を超えあらわれる
何度も何度もあなたはあらわれ
巡り巡って大きくなって
全てがあなたのためになる
あらわれる
決して私のためではない
膨張続ける想いは破裂
することもなく肥大する
けれどあなたが楽しそうなら
僕の気持ちはガラスの破片
君を傷つける世界を挫くに
十分すぎるガラスの破片
#
by ren_with_parfait
| 2018-08-19 01:44
| 詩
|
Comments(0)